日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「もう、いいわ2人とも下がりなさい」



「失礼しました。」



葉那ちゃんが手本の様に美しく下がる。



「....何をしているの?」



「聞きたいことがある」



「なに?」



「渉を解雇した理由を教えてくれ。」



「なに?渉に聞いてこいとでも言われたの?」



「違う、俺が気になった」



「安心して、まだあなたは解雇しないから」



「そうじゃない!」



「なら、何よ?」



「俺は、渉を仲間だと思ってた。


それを、解雇した理由を教えろってことだよ」



「ふーん、仲間ね。
いいわよ教えてあげる。」



「ほんとか!」



「理由はね。
その方が都合がいいからよ」



「は?」



「妃瀬 東華として動く時も、
一ノ瀬 桃華として動く時も、


渉がいない方が上手く行きそうなの。


全て計算のうちよ。黙ってなさい」



「っ、」



「これで終わり?


終わったら出なさい。これでも忙しいの」



「わかった」
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