日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「泣いてる彼女を!!


自殺しそうな女を追いかけられないやつに
桃華を任せられるか!!!」



っ!



きづ、かれてた。



俺は今、



桃華を追いかけれる自信が無い。



追いかけて



何も出来ない。



「桃華は、


桃華は!!!


家族に愛されずに育った!!」



あぁ、これは、



一ノ瀬 桃華の事じゃない。



そう、直感で分かった。



俺の知らない、



桃華の事だ。



「愛されない。


それが桃華のトラウマだ!!


自分は出来損ない。
何かを他の人がくれても返せない。
なら、初めから貰わない。


そう、自分の中で式を作って桃華は生きてきた



幼なじみの俺でも例外はない!!!


そして、初めて、俺は例外を見た。


お前だ悠月。」



「っ!」



「なのに、なのにお前は!!


桃華の!!!
東華のトラウマをお前が掘り起こした!!!


お前だけは信じないといけなかったのに!!」
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