日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
一ノ瀬 桃華といい事あったんだろ!



悠月が縋りつこうとしていた百合を
振り払うと俺の横に並ぶ



「どうにかしとけ気持ちわりぃ」



「え、無茶な」



大きく舌打ちすると
悠月は背を向けて歩き出す。



「どこ行くんだよ」



「帰る」



あー、はい、一ノ瀬ちゃん迎えに行くのね



おじゃま虫は退散しますよ。



「あ、篤紀くん!
百合、悠月くんに心配かけちゃったかな?」



そんなことしなくていいよって感じを装い
話しかけてくる



何勘違いしてんの?



まぁ、興味無いけど。



「百合ちゃん、だけっけ?」



「う、うん!百合でいい「君、
うちの姫にした覚えないけど?」」



「え、」



「んー、俺の勘違いかな?
俺達許可した覚えないからさ

あんまり姫って名乗ってると他の族から
襲われちゃうよ?」



「え、百合、姫、だよ?」



「へー、」



うん、自分で噂流したの確定かな。



廉には話を聞いて。



穏便に、平和にね。



はー、これって総長の務めでしょ



なんで俺が。



まぁ、珍しい悠月が見れるからいいんだけど


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