日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

愛してる

桃華が入院して、



渉がいなくなって3日が経った。



桃華は目を覚まさないし、



渉は見つかる気配はしない。



毎日、面会時間全てを使ってそばに居る。



そんな事しても、



桃華に言った言葉は戻らない。



それでも、



目を開けたら1番に謝りたかった。



今日もまた、
面会時間の8時になると病院に入る。



最上階のVIPルームに入る。



「こんにちは」



桃華の病室には、
大抵和服の男の人がいた。



ただ何をする訳でもなく、
静かに病室の端で佇んでいる。



挨拶に対する返事はいつもない。



ただ、目線を向けられ、
すぐにそらされる。




いつものようにベットの横の椅子に座り
桃華の眠っている顔を眺める。



初めは集中治療室に入れられるほどの大怪我



しかし容態が安定している事から病棟へ



普通はありえないと



こんなに刺されて容態が急変しないことは
そうそうない稀なことだと医者が言っていた。
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