日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
ガンガンと頭がなる。



身体を少し動かすだけでも激痛が走る。



「チッ!!」



軽い舌打ち。



それだけで医者達が怖がるのが分かる。



「鹿妻 悠月。」



「っ、なんだ。」



「出ていけ。


そして今から私の部屋に来る女と一緒に
女の家へ行け」



「は、どうゆう」



「2度は言わない。」



鹿妻 悠月が部屋を出る音がする。



「ええのか?
瑞葉さん、お母さんと合わせて。」



「構わん。」



ガラ!



扉が開く。



「帰れ」



そこに居たのは悠月だ。



「助けてくれて。ありがとう。」



なんの事かはすぐに分かった。



でも、



「悪いが一ノ瀬 桃華とは連結してないんだ
何を言っているか分からない」



「俺は、妃瀬 東華に助けられた。
4度も。


ありがとう。
また明日、お見舞いに来る」



「来るな」



話も聞かずに悠月は廊下を走り出す。



「チッ!!


話を聞かないところは勝道そっくりだ」



「父親?」



「あぁ、私が殺した。」



「......そうか」
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