日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「退院は?」



「い、1ヶ月程かと」



長い。



「分かった。」



「体に異常は見られません。」



「分かった。
もういい。」



医者や看護師が静かに下がる。



「情報」



「もう、仕事するんかい?」



「早く」



「へいへい。


東華の予測通り瀬の一族では
赤瀬が裏切っていた。」



赤瀬
暗殺のプロ集団。



昔は表は黒田が仕切り、
裏で赤瀬が殺していた。



「めんどいやつ裏切らせたな。」



「大立って言うやつ意外に凄いな。」



「世間話は結構だ。
次」



「渉が如月組と接触を取った。


裏切りではなさそうやし泳がせとるけど
すぐに殺すんやったら殺せるようにしとる。」



「いい。
好きにさせておけ。」



「次に、毒蛇は"白龍"と"白虎"で壊滅させた。


ファルファーにもバラバラになって再起不可。
東華の一人勝ちや。」



「ふーん」



「なぁ」



「なに?」



「何処までが予想通りや?」



正信の言葉に口の端が釣り上がる。
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