日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
そして現在。



俺は入学式で彼女を見つけた。



その時の彼女は、
まだ一ノ瀬 桃華として出来上がってなかった。



だから静かに見つめた。



彼女をいじめていたグループが
"白龍"だと知った。



だから俺がトップになった。



止めさせようと思った。



でも、



そっちの方が都合がいいことを知った。



完全に一ノ瀬 桃華になると、
俺は、初めて彼女に話しかけようと思った。



まぁ、実際には腹の音が先に話しかけたけど



「ご、ごめんなさい!
き、気づかなくて今すぐ退きます!」



彼女の声は変わってなかった。



優しく、心地よかった。
少しだけけ恐怖が混じってたけど。



「えっと、ごめんね?
いつもここ使ってるんでしょ?
準備満タンだったし



だから、使ってくれていいよ」



彼女が逃げてしまうと思った。



ここで逃がしたらもう二度と会えないと思った。



だから



強引にも捕まえた。



でも、それに応じてくれた君が大好きになった。
< 228 / 299 >

この作品をシェア

pagetop