日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
はやい、早すぎる



法定速度は守りましょう!



全く、どこよここ。



悠月が連れてきたのは
市街地のアーケードだった。



平日の昼間にしてはなかなかの賑わいだ。



「ん、こっち」



何気なく握られて引っ張られる手に
熱が集まる。



やばい、手汗。



「ゆ、悠月、手」



「んー、嫌だー」



「な!」



「ふふ、いいじゃんデートなんだから!」



「承諾した覚えないんですけど!?!?」



「お、着いた」



「ん?ここ?」



「そーここの地下」



「こ、怖くない?」



真っ暗な階段で地下に続く道は
踏み出すにはなかなか勇気がいる道だ。



「大丈夫ー、なんかあったら俺が守る」



ッッ、そうやって不意打ち
もー、



「ふふ、よろしく」



「ッッ、おう。」



階段を降りていくと
なかなかオシャレなショップだった。



「てんちょー?いるー?」



「店長?」



「はーい!なになにー?」



奥から人が出てくる。



こ、ごつ。



うん、こうゆうとこは、そうゆう人だよね。



「なぁ、店長、こいつ、
元の良さ引き出して」



「おーけー!」



「ちょ、私がおーけー!じゃない!」
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