日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
あの人は、
毎日面会に来る度に愛してるを言ってくる。



愛してるのは
東華(私)ではなく
桃華(彼女)のはずなのに。



そう分かっているのに、
ドキドキと心臓がなり始める。



何時ように抑えようとしても、
彼がいる限り収まらない。



私はこれが何かを知っている。



桃華がいつも感じてたことだから。



知っていても、



これはわたしには許されてない。



「東華。」



「なに」



「昨日はね、
祐が早く桃華に会いたいって言って騒いで
夏美にめちゃくちゃ怒られてさ。


夏美も会いたいけど我慢してるんだって
お互いに叫び始めて。


それならボイスメッセージでもって言い始めて
ジャーン!
持ってきた。」



「いらない」



「えー!なんで!」



「それは桃華の物。
私じゃない」



「そう、だね。
でも東華も桃華の1人じゃん。
今日は置いて帰るから気が向いたら聞いて」



「........」
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