日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「はい」



悠月が緊張している。



え、俺のポーカーフェイスすんごい有能?



東華様の屋敷より狭いそこは
すぐに自分の部屋につく。



何も無い八畳の部屋。



あるのはタンスの中にスーツと
軽い私服と布団。



生活感は一切ない。



「はぁぁぁぁあー!!!
なんでこうも入ってきちゃうかなー」




「む、お前が入って来いって」



「言ったけどさぁー!!
てか、外では口調ちゃんとしろよ」



「分かってる。
てか、お前、俺に嘘ついただろ。」



「は?なんが?」



「お前、如月組では地位がないって
言ってたけどいい地位持ってんじゃねーか」



あー、でしょうね。



だっておれ妃瀬組だもん。



ピラミッド型で表すなら
そのいっちばん上の
頂点三角は妃瀬会の一つだけ



ここ、如月組の所属する七尾会は
2番目と3番目の間ぐらい。



ちなみに黒田は2番目。



教えねぇけど。



俺は底まで踏み込ませはしませーん



「まぁ、妃瀬 東華様の側近だったしな。」
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