日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「桃華。どっか行きたいとこあるか?」
「んー、あ!クレープ食べたい!!」
「また食べ物かよ」
「美味しーからいいの!」
「ったく。」
そうやって、笑いながら着いてきてくれる
君は優しすぎて、
総長なんて信じられない。
「んー、美味しー」
「ん、こっちも食べる?」
「食べる!」
んー、美味しー!
バナナミルフィーユチョコレートも
いいけど、
悠月の
イチゴキャラメルミルフィーユも最高!
「ふつーに食べんのかよ」
「ん?なんか言った?」
「いや、桃華に俺の悩みはわかんねーだろ
って思っただけだよ」
「え、悩みなんてあったの!?」
「あるわ!」
「え、悩みなんてものには
縁のないような顔してるけど」
「は、それは、桃華の方だろ」
「何を!!私だってあるよ!!」
「ほぉー、なんだ?」
「えー、と、それは、」
「それは?」
「あ、明日何だべよかなー、とか
いたい!」
もー!別に叩かなくていいじゃない!
「それは、悩みがないと一緒だ。」
「じゃー、悠月は?」
「は?」
「悩みがあるんでしょ?
私がドーンと解決してあげるよ!!」
「はぁ、解決出来るのはお前だけだけど
解決出来ないのもお前なんだよ」
「へ?なんて?」
「はぁ、大丈夫だ。
お前が笑えば悩みも吹っ飛ぶ」
「へ?へへ。」