日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
月の白龍
一ノ瀬桃華
「ゆーづき!!」
屋上への扉が大きな音を立てて開かれる。
うるさ。
せっかくうたた寝してたのに。
しかも、昨日の桃華を思い出しながら
真っ赤な顔で応えた返事
勢いでキスしたけど
まじ、可愛い。
あー、まじ「悠月!!!」
チッ、
「んだよ祐。」
せっかくの俺の桃華タイムを
「んーとね、冬馬が桃華ちゃんの情報
集め終わったよーって!」
あー、そう言えば頼んだな。
もう落とせたからいいんだけど
「へー」
「もー!苦労したっぽいから
少しは労ってあげて!」
「へー、あの冬馬が?」
苦労したのか。
少し興味があるな
「うん!だから溜まり場いくよ!」
「はぁー、仕方ねぇ」
「そんな事言わない!
ほらほら!冬馬が可愛そうだよ!!」
「分かったよ。
てか、祐」
「んー?なにー?」
「キモイ」
「はは!悠月が桃華ちゃんに
合わせてくれないからだよ!」
またそれかよ
「いずれな」
「はは、しってる!」
祐は頭がいい。
だから、実力は信じてる。