日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

颯爽と去って行ったあいつは



前とは違い殺気も何も無かった



それでも、



覚悟の違いが分かる。



「...ゅ....ゆ......ゆづ...き」



何者だ



なんで、



桃華に執着する



桃華は



俺のだ



なぜ桃華に



もし、桃華があいつを選んだら



あぁ、想像するだけであいつを殺しそうだ



あいつを選ぶ前に



桃華を



閉じ込めて



隔離しようか



飼い殺しにしようか



それとも



俺の世話がなければ生きられない身体が



もういっそう、



俺の存在を埋めつけてしまうか



それか



それらが駄目なら



こ「悠月!!!」



底に沈んでいた意識が浮上する



俺は、



いったい



なにを考えて



「悠月、痛い」



桃華を見ると微かに目じりに涙を浮かべ



片方の手で俺の手首を掴んでいた



「あ、わりぃ」



「いっつ」



俺が握っていた所は



血の気がなく



指先も白っぽくなっている。



「ほんとに、ごめん。」



「うん」



いいよ。を言ってくれない彼女に



不安になる。



俺は、もう



いらない男?



そんなのは



許さない



次は優しく触り



引き寄せる。



腕の中に抵抗なくやって来たその熱は



俺に理性を届けてくれる。



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