日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「ごめん。ごめんね。ほんとごめん。」



「うん」



「愛してる。好きだよ。傷付けない



だから、



ごめんなさい(捨てないで)」



温かな彼女に



理性を取り戻した



俺の言葉が出る。



ごめんね。



俺がされて嫌なことをしてしまった。



何も言ってくれない彼女の肩が



濡れてしまう。



これもごめんね。



俺は、君に沢山謝らなきゃ



10年前も



7年前も



4年前も



今も。



君が許してくれなくても



謝らないと




愛してる。



だから。



「ごめんね。」



「うん。いいよ、」



その言葉に、



静かに心が荒れる



歓喜に、喜びに、楽しさに、
喜悦に、愉悦に



ごちゃごちゃに混ざりあった嬉しさを胸に



キスをする。



この世で1番



愛おしい



俺の彼女に



触れるだけの



やさしいキスを。



「悠月。」



「ん?」



「大丈夫だから。



大好きだから。



ね、悠月」



「うん。」



君は、



俺の太陽で



彼女だから



「愛してる」



そう、思える。
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