日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「大丈夫だよ。
だって、たまたまだもん。」
「え?」
「私に話しかけて、
優しくしてくれて
彼氏になった人が
またまた暴走族で
またまたNo.1で
たまたま"月の白龍"の異名をもつ
すんごい強くて、かっこいい人だったっていう
ただの偶然で
運命だったんだから
私は気にしないよ」
「とう、か」
「だからね、
悠月も気にせず、私に言って
ほら、私みたいに偶然が重なって
運命になるかもしれないよ
それなら、
声を出すところから始めないと」
「あぁ、」
「うん、」
「じゃあ、桃華」
「なーに?悠月」
「愛してる」
「ふふ、しってる」
大事なことを話す時の悠月の癖
それは
愛してるを伝えること
それで
自信をつけるのだろうか?
「姫に、ならないか
別に、嫌なら構わない
むしろ嫌だろう
桃華はヤンキーが苦手だし
女達も派手だし
ギャルだし
桃華とは話が合わないかもしれないし」
「うん。そうだね」
「あぁ、だから」
「いいよ」