日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「うん、やっぱり嫌



え?ん?」



「だから、いいよ」



「え?何が?」



「ふふ、だから、



姫になるよ!!



そー言ってんの!」



「え、は?



本気で?」



「本気の本気!まじ真面目!」



「え、だって



桃華はヤンキー苦手で



ギャルも嫌いで」



「うん、そうだけど



私が姫になったら



悠月の体のアザも



減るでしょ?」



目を見張って驚く悠月は



とても可愛い



あれ?男の人に可愛いはだめ?



ま、いいね



だって、



可愛くて、



愛おしいんだもん。



そんな人に



アザを増やして欲しくはない。



なら、



私が味方を作るしかない



私を守ってくれる人を



増やせばいい



そしたら、



悠月だけが背負うことは無い



そして、



出来れば



私が強くなれれば



もっといい



だから。



「ほんっとに、いい、の?」



「うん、いいよ。



私も悠月の荷物にはなりたくない」



そう、決めたんだもん。
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