日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「暫くして



少年が大きくなると商店街に
黒服のヤツらがうろつくようになった。



無駄に聡かった少年は自分のせいって
気づいて



店長の反対押し切って店を出て
一人暮らしし始めて



そしたら黒服が居なくなったら
店長から戻っておいでって言われたんだよ」



「うん。」



「でも、少年は戻らなかったけど
たまにだけ顔出すようになったら
また黒服の奴らが来たんだよ!



俺、どうしていいかわかんねぇし!
ココの商店街の奴ら優しすぎて甘えちまうし



俺の頭じゃ店長たすけれる自信もねぇし



頼られねぇし」



だから、悠月は悩んでるんだ。



助けたい大恩人の店長に頼られない
そんな大きなことで悩んでる。



悠月は



また孤独になり始めたんだ。



「悠月」



「なに」



「バーカ」



「はぁ!?なんだよいきなり!」



「バカって言ったの!」



「ちっ!なんだよ!」



「そんなん、
悩んだってわかるわけないじゃん!」



「は?」



「悩んで悩んで悩んでも分からないなら



話聞いただけの私じゃ、その少年は救えない。



でもね悠月。



少年は大好きな場所を救えるかもしれない!」



「どう、やって」



「そんなの知らないよ」



「はぁ!?」
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