日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

「今はやれることだけやって
必要な時に備えればいい!



何も無いが一番いいけど
そんなん無理でしょ?



なら、万が一を考えて行動するの!」



「っ、そう、だな」



「うん!



こんな事に気づかないなんて
その少年ほんとアホ!」



「あぁ!?なんだと!?」



「えー?悠月にアホって言ってないよー?
少年に言ったんだよー?



あれれー?なんで悠月が怒るのー?」



「ググググ、はぁ、



ありがとな、桃華」



「ふふ、私は何もしてないよ」



「うん、それでもありがと



愛してる」



「ふふ、私も愛してる」



ワシワシと撫でられる。



「てか、悠月」



「ん?なんだ?」



「土日も私と一緒いるけど
妹さんはいいの?」



「あぁ、妹って言ったって
他の家族の娘だしな」



「へ?どゆこと?」



「俺一人暮らしじゃん」



「うん」



「そのオンボロアパートの俺の部屋の横に
母子家庭の母娘がいて



昔から仲良いから
妹みたいに仲良くしてるってだけ」



「そーだったんだ」



「おう、心配すんな」



「してませーん!
悠月なんて妹に嫌われろーって思ってマース」
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