日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「ほう、東華はそんな格好で学校に?」



「そうですわお父様。
わたくしたちは止めたのですよ!」



「そうですよ、
流石に虐められるから辞めとけと」



「白々しいです!お兄様!お姉様!」



「ふふ、私、その東華見たのよー」



「ほう」


「なんと」


「それは」


「ふふ」



「お、お母様!!それは!!」



「可愛かったわー」



「馬鹿にしてますね!?」



「してないわよ」



「こうなったら戦争です!
受けなさい!お兄様!お姉様!」



「よしきた!」



「手加減しないわよ」



「当たり前!
渉!!」



「は」



「今すぐ射撃場を抑えなさい!」



「かしこまりました」



「あら、渉、いい男になったわね」



「お姉様。
最初は汚いと言っていましたよ」



「だってあの頃はほんとに
汚かったもの」



「流石にせっかくここまで教育したので
あげませんよ」



「いやん!東華ちゃんのいけず!」



「絶対やらん!」



「おい、高田」



「は」



「食事を下げろ。
後、後でシェフに作れと言っておけ」



「かしこまりました」
< 62 / 299 >

この作品をシェア

pagetop