日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「あら、今からやるんですの?」



「ん?やらないのか?」



「私来たばっかで食べてないんですけど」



「お腹空いてるのか?」



「席に座ったのでマナーとして食べませんと」



「そうよー、東華はこっちで
2人だけで行ってきなさい」



「分かりました」



「行くぞ天音」



「はい」



はあ、ほんとに、うるさかった



「それで、どういった御用でしょうか
お爺様」



「ん?」



「とぼけないでください。
気づかないわけないでしょう」



「ほっほっほ、怒るな怒るな



そうじゃな
その前に食事はよいのか?」



「食事など、
ただのエネルギー摂取ですので。」



「あらー?
桃華ちゃんの時のキャラは
食いしん坊のでしょ?」



「お母様は知りすぎです」



「ふふ、情報は女の専売特許よー」



「まぁ、そうじゃな


ところで東華」



「はい」



「7年前にお主が逃がした
男児がおったじゃろう」



いたっけ?そんなの



記憶を辿る。



「あぁ、いましたね。
あの汚い少年」
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