日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「期限は」



「1年じゃ
妃瀬家の権限も何もかもの使用を許可しよう」



「随分と破格な対応ですね」



「遊びじゃ」



「あぁ、なるほど、
遊び、ですね。」



「そうじゃ
しかし、遊びといって
犬に狩らせるのはなしじゃない」



犬=部下



ほんと、お爺様は言葉遊びが大好きだ



「犬に狩らせるなんてとんでもない



せっかくの美味しい腸を
食べられてしまいます。」



「ほっほっほ!それは辛いのぉ」



「お爺様も、犬に狩られぬようお気をつけて」



「勿論じゃとも。
お主も寝首をかかれるなんて
面白いことはせんでよいぞ」



「ふふ、妃瀬の名にかけて」



「それは、面白いのぉ」



「楽しくするのが、孫の務めですもの」



たとえ、



一滴程しか血が繋がっていなくても。
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