日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
白龍


私は今、覚悟と不安が葛藤している。



「や、やっぱり帰るー!!」



「こら!桃華ちゃん暴れない!」



「やっぱりヤンキーに会いにいくなんて
無理ー!!」



「諦めろ、お前が決めたことだ」



「う"ーそうだけどー」



心が納得出来ない事もあるじゃん!



「はい!出来たわよ!
いやーん!可愛いー!」



「っ、行くぞ」



え!そんなに急ぐの!?



ちょ、ま、



いや、




いやぁぁぁぁあー!!!!!




ほ、法定速度は守りましょう!



気持ち悪い



「う"ー!ほんと気持ち悪いー」



ある、コンテナ街の前で降ろされて
その場に座り込む。



せ、世界が揺れる。



「なぁ、桃華」



目の前に悠月の顔。



あぁ、やっぱり



カッコイイなー



「愛してる」



あぁ、この愛してるは、



「うん、私も」



「もし、ほんとに、いやなら、」



あぁ、ほんとにずるい。



そんな顔されたら私は断れない。



「大丈夫。



さ、いこ!」



「ふ、ありがとう」



「そー思うなら、痣を減らしてくださーい」



「う、ぐ」



「ん、」



「なに?」



「手、握ってよ」



「っっ、あぁ、」



「ありがとう」



大荒れだった心が、



少しだけ落ち着く。



やっぱり、好きだなぁ
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