日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
じゃあ、夏美は?



クシャッと頭の上に手が置かれる。



「悠月」



少し疲れてるけど楽しそうな顔



「なーに言ってんのお前」



「ん?なにが?」



「夏美。



お前も俺達の姫だよ」



「っっ!!!」



「安心しろ。守るし、守ってもらうから」



あぁ、ここは、



こんなにも暖かい場所なんだ。



「いい、の?



私みたいな、前の世代の遺産で」



「はぁ?何言ってんだよ。



嫌なら俺が
すぐ追い出してんに決まってんだろ」



「あり、がとう。」



「んー、まぁ、お前を姫にしとかねーと
冬馬がうっせーからな」



「ぷは!
それが本当の理由でしょ!」



「さぁ?」



「ふふ、じゃあ、桃華、改めて



これから"白龍"の姫同士、



よろしくね!」



「うん!」
< 72 / 299 >

この作品をシェア

pagetop