日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「てめぇら、守るもんあっか」



静かな声、それでも伝わる



━━夏美さんと家族っす!!



「増やしても、守りきれっか」



━━もちろんっす!!!



「じゃあ!


こいつを認めっか!!!!」



━━うっす!!!!



「宣言する!!!



今をもって!



一ノ瀬 桃華を



我らが"白龍"の姫と認める!!!




異論あるやつは出てこい!!!」




━━ウォォォオーー!!!!



えっと、これってさ、



歓迎されてないの?



「歓迎、凄いね」



「歓迎されてるの?」



「そーだよ。



異論者が出ないんだもん」




「へー」




「おい、桃華」



「悠月?どうしたの?」



「こい」



手が差し出されるので



それを握る。



悠月の横に並ぶと大勢の人がいた。



「一言」



「うん。」



悠月の手をギュッと握る。



「私は!!
悠月の為にここに来た!!!



それでも、私は!!



ここが大好きだー!!!」



━━っっ!!!お守りさせて頂きます!



「スゲーな
全員味方に付けたぞ」



「すっごいね!桃華ちゃん!」



「ん」



「ふふ、改めて」



「"白龍"にようこそ。
桃華」



「うん!ありがとう!」
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