堕天使
「じゃあ、ちゃんと言います」
愛菜は樹の顔を見上げる。
「俺はあんたのことが好きだ」
「・・・はぁ?」
ここまできて好きだという同情をもらうくらい自分は憐れなのか。
可哀想なのか。
樹の言葉が日本語には聞こえず、愛菜は高速でまばたきを何回もする。
「それは、ライクで同情なんだよね?」
愛菜の言葉に今度は樹が「はぁ?」という表情をする。
愛菜の頭から手を話して。
はぁーとため息をついた。
「初めて貴女に会ったのはキャンパスでした。一目ぼれだったと思います」
「ヒトメボレ?」
愛菜のオウム返しには触れず樹は海を見る。
「可愛い人がいるなぁって。でも俺は、人は好きになっても恋愛とか正直、したくもなかったし。あんたも見た目だけで中身は駄目だろって思っていたし」
急に敬語からタメ口になり、そして。
ついには「あんた」呼ばわりされる愛菜。
なんで年上なのに「あんた」呼ばわりされなきゃいけないんだ…という思いと共にこの人は一体、何を話しているのかという疑問ばかりだ。
愛菜は樹の顔を見上げる。
「俺はあんたのことが好きだ」
「・・・はぁ?」
ここまできて好きだという同情をもらうくらい自分は憐れなのか。
可哀想なのか。
樹の言葉が日本語には聞こえず、愛菜は高速でまばたきを何回もする。
「それは、ライクで同情なんだよね?」
愛菜の言葉に今度は樹が「はぁ?」という表情をする。
愛菜の頭から手を話して。
はぁーとため息をついた。
「初めて貴女に会ったのはキャンパスでした。一目ぼれだったと思います」
「ヒトメボレ?」
愛菜のオウム返しには触れず樹は海を見る。
「可愛い人がいるなぁって。でも俺は、人は好きになっても恋愛とか正直、したくもなかったし。あんたも見た目だけで中身は駄目だろって思っていたし」
急に敬語からタメ口になり、そして。
ついには「あんた」呼ばわりされる愛菜。
なんで年上なのに「あんた」呼ばわりされなきゃいけないんだ…という思いと共にこの人は一体、何を話しているのかという疑問ばかりだ。