マリンブルーの魔法
セーラに説明してもらいながら、波瑠はビクトリアマーケットを見て回る。新鮮な魚や果物などが売られ、それを人々が買っている。

二階も見て回り、セーラと波瑠は豪邸に帰ることになった。



豪邸に帰った後、また二人は水着に着替え、海で泳ぐ。セーラのプライベートビーチのため、二人きりだ。

波の音とセーラの声しか聞こえない空間に、波瑠は安心する。無表情の自分をあまり晒したくない。

「波瑠〜!行くよ〜」

セーラは水を操り、波瑠をふわりと波で包み持ち上げたりする。波瑠は一瞬「ひゃっ!」と言った。

「おお!波瑠が驚いた!」

セーラは楽しそうに笑い、海を操る。波がダンスを踊り、海の中に光の美しい模様が広がった。

その幻想的な光景に、波瑠は目を細める。

「きれい……」

日本では見たことのない美しさに、波瑠はセーラを見つめる。セーラは優しく微笑んでいた。

海でたくさん泳いだ後、二人は夕食を食べた。セーシェルの料理は、フランスやインドなど様々な食文化の影響を受けている。
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