マリンブルーの魔法
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

波瑠はその場で大声で叫び、意識を失った。三日眠った後、波瑠は感情をほとんど失っていた。

波瑠の両親は変わり果てた波瑠を心配し、家で休ませていた。それでも、波瑠が感情を取り戻すことなどなく三ヶ月が過ぎてしまった。

そんな時、波瑠はテレビで海を見て幼い頃の夢を思い出したのだ。そして、気がつけば一人でセーシェルに向かっていた。

「親には、ちゃんとここにいることは言ってある。だから大丈夫」

波瑠の長い話が終わった後、セーラは立ち上がり波瑠の頭をそっと撫でる。

「You did your best(よく頑張ったね)Thank you for talking to me(私に話してくれてありがとう)」

その優しい目には、涙が溜まっている。波瑠の胸がゆっくりと温かくなっていった。

「thank you(ありがとう)」

そう言った波瑠を見て、セーラが少し驚く。そして、「You smile is very lovely(あなたの笑顔ってとても素敵ね)」と笑う。

波瑠は、優しく微笑んでいた。
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