犬猿の仲
3人で席に着いた。
「「「いただきます」」」
3人で朝ごはんを食べる。
それが私たちのルールだった。
「明日はりお姉がご飯係だね!」
「その前に今日の晩御飯、お前だろ?」
朝斗に言われて肩をビクッと揺らした陸斗。
ご飯を作るのは当番で今日の朝ごはんは朝斗。
今日の夜ご飯は陸斗。
明日の朝ごはんは私で、明日の夜ご飯が朝斗と順番になっていた。
昼は私は食べなくて、2人は購買に行くから用意はしない。
「、りお姉。今日も行くの?」
「うん。だってその約束だから。」
私の家族、両親は二人ともアメリカに行って仕事をしている。
3人で暮らしてもう3年だ。
両親から毎月通帳にお金が振り込まれて、2人からは仲良く暮らしてくれたらいいとだけ言われていた。
だが、つい一週間前、
知り合いの人を探して欲しいとお願いされた。
この一週間学校終わりに色々なところへ探しに行っていた。