犬猿の仲
「とりあえず、学校行ってくるね。」
不安そうな顔をする2人を置いて家を出た。
ーーガチャン
隣の家からも同時に玄関の音がした。
スーツ姿の安藤峻平(andou syunpei)がでてきた。
「よぉ、莉緒菜。」
「、、、だまれ」
ふっと鼻で笑った。
「何笑ってんだよ」
私はイラついた。こんなやつ、ほんとなんで。
「ほら、早く学校行けよ。」
口角を少し上げて私とは反対方向を歩く峻平。
また、逃げんのかよ。
いつも子供扱いばかりして。
私はいつも背中を見てばっかり。
その背中姿が本当に嫌になる。