犬猿の仲
街の外れにある少しボロいネカフェの中に入った。
「やぁ、莉緒菜。ほんと、難しい案件を持ってきてくれたよね。」
「TOKIなら簡単な話でしょ??なのに、1週間も音信不通とか。」
「仕方ないだろ。それだけ複雑だったんだから」
TOKIの目の下には薄い隈が出来ていた。
TOKIと出会ったのは、ある事件の探しごとをしていたら手を貸してくれた。
昔に会ったことがあるからなんでも無料で調べてくれるとか。
私はあったことがないって何回も言ってるのに。
個室に入るとドカッと椅子に座った。
「とりあえず、莉緒菜。正座。」
「、、はい」
何故か正座させられる私。
逆らうと後々面倒だと悟った。
「君、これには首を突っ込まない方がいいよ。」
「、、は?なんでだよ。」
私は謎でしか無かった。
松重さんを探し出して私が真相を明かす。
それぐらいしないと。
「お前、これからはほんとに手を引いた方がいい、居場所は見つけたが会うのは許さない」
「、、居場所を教えろ。」
私はイライラした。ほんとにみんな私を子供扱いして。
「わかった。その代わり約束がある。」
約束??
すると扉が開いた。
「おぃ、TOKI。どういうことだ」
そこに居たのはいかにも不機嫌な峻平だった。