冬 －Domestic Violence－

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シオリの友人は主に成田が聞き込んでいたようだったので、

今度はチャラ男と二人で“元カレ”に重点を絞って再び聞き込んだ。


“もう腱鞘炎っすよ～”と、シオリの日記をスキャンし続けた愚痴をこぼされながら、

その首元には真新しいキスマークが出来ていたので、


「・・・こんな時になに女とイチャこいてるんだ？」


「ち・・違うんすよ！

ミキちゃんがどうしても俺のアクロバティックを欲して家まで押しかけてきたので仕方なく!!」


なんて会話を交わしながら、
手に入れたシオリの“元カレ”情報。


成田はそのまま中野捜索へ戻り、
俺一人でその勤め先まで向かった。










「坂本ショウヤさんですか？」


「・・・・・はい。」


「警視庁の神野です。上原シオリさん殺害事件の捜査をしています。」