冬 -Domestic Violence-


「・・・スマホのロックは確実にしたほうがいいですよ。」


「お、いいねぇ。」


「あとLINEのポップアップ表示はマジで禁物です。」


「なるほどね。それでバレたのか。」


「・・ハハッ・・刑事さん。
もしバレたら開き直ればいいですよ。

世の中シオリみたいに、結局は男に依存する事しか出来ない女ばっかりですから。」


「その場は“もう別れるっ!”と泣いても、
結局は戻ってきてしまうのか?」


「口では“触らないで”と拒否しても、

結局は“愛されてる”と感じたいから・・ブラもパンツも脱ぐ。」


「別れはどっちから切り出したんだ?」


「俺からですよ。

手錠プレイとかヤリたい事一通りやって、
もう飽きたから俺から振りました。」


「・・・・分かった。
色々参考になったよ。」


「刑事さんもせいぜい気をつけてくださいね。

今思うと・・相手がシオリみたいな大人しい女だったから良かったけど、

一歩間違えれば後ろから刺されてもおかしくない。」


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