冬 -Domestic Violence-
「なにやってるの?」
「キャッ!」
「あ、ごめん驚かせて・・。」
「もう出てきたの・・?」
「ちゃちゃっとシャワーだけ浴びてきた。」
「あ・・なんか鳴ってたから・・。」
「あれ・・?マナーにしてたんだけどな・・ごめん確認しといてくれる?
お腹空いてるでしょ?
ちゃちゃっと作るね。」
「え・・・・・。」
「パスコード、シオリの誕生日だから。」
「・・・・・・・・・・・・。」
キッチンからいつもの癒やしが聞こえる中、ずっと涙を我慢していた。
トークルームの一番上は私。
その下からは、お友達の邪魔男さんや公式アカウント。
もう一度・・今度は自信を持って、
リエに“そうだね”って自慢しよう。