冬 -Domestic Violence-


―――――― 


12月13日

今日も玉子焼きが床に飛び散る。
「不味い。」

謝ったけどすぐに髪の毛を掴まえて顔にお茶がかかる。

もう一度謝ったけど頬をビンタする。

ベッドに倒れ込むとそのまま馬乗りで乱暴に服を脱がす。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



マー君は右利き。
マー君はA型。
マー君は優しい。


身長は176。
体重は61。
誕生日は2/7。
マー君は格好良い。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



マサさんはしっかり者。
マサさんは友達想い。
マサさんは優しい。


食べ物は白子。
お酒は麦焼酎。
口癖はごめん。
マサさんは格好良い。



「・・・・・・・・・・・・・・・。」



マー君は私が好き。
マー君は私が好き。
マー君は私が好き。


マー君は私が好き。
マー君は私が好き。
マー君は私が好き。
マー君は私が好き。






「・・・・・・スッ・・・・・・・・・。」



私もマー君が好き。
私もマー君とずっと一緒にいたい。


私もマー君を信じられる。

もうマー君を傷つけたくない。


大丈夫。我慢できる。私なら我慢できる。

だから明日もいつも通りに会社に行って、
いつも通りに帰ってこよう。


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