冬 -Domestic Violence-
第10章
第10章
夜も更けるいい時間になっていたので、続きは明日ということで小泉の部屋を出た。
とりあえず中野は引き続き小泉が保護しておくという事で・・
「お前はすぐ顔に出るから気をつけろよ?」
「大丈夫っす。桜井課長にだけは絶対バレないようにしますんで!
じゃあお疲れっした!」
成田とも別れ、宿泊先のビジネスホテルまで歩いて帰る。
『少し距離がありますが、
タクシー呼びましょうか?』
「煮詰まった頭を冷やすのに丁度良いから大丈夫ですよ。」
今日も夜になればなるほど寒さが厳しさを増す。
天気予報だと週末には全国的に雪だっけな・・。