冬 -Domestic Violence-
!!!!!?
[・・・神野?どないしたんや?]
「・・・・・・・・・・。」
[おーい神野!またワイの勝ちか?]
「・・シッ!静かに。」
[な、なんやねん・・。]
「・・ヒデさん?」
『上原さん・・・仕事・・
・・・・お風呂・・・・』
「・・・・。」
『中野氏・・・・DV・・
・・・・・・お風呂・・。』
どうやら・・・自然に発生したくしゃみじゃないらしい・・。
左耳から聞こえてきた、思わず脳天を貫かれたかと錯覚する爆音の後・・
世界が止まったかのような威圧感が伝わってくる。
「・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・。」
『神野くん。』
「・・・はい。」
『手錠をかけたいですか?』
「!?」
『1人、容疑者が浮上しました。
もし君が良ければ・・小泉捜査官と成田捜査官に任せたいのですが・・。』
「・・・チャラ男はともかく、今回は小泉が中野の無実を信じた所から始まってる。
だからあの子にケリをつけさせたい。」
『では私達は証拠固めに回りましょう。
明日、再び小泉捜査官の家に集合してください。』
「・・その容疑者ってのは誰ですか?」
あ、その前にビワ・・・・・!?
「・・・・また逃げられた・・。」
第10章 完