冬 -Domestic Violence-
・・・おぉ~・・・・
珍しく鉄仮面がちょっと熱くなってる。
神野先輩が差し伸べた右手に応える形で、
ハルカさんも右手を出した。
ガッチリと握手を交わした後、
神野先輩がオレを見る。
「成田。」
「はい!」
「お前・・・・・。」
[ニャー!!]
「!?」
「「・・?」」
ネコの鳴き声・・?
って!
「神野先輩!!!」
ちょ・・オレへの熱いメッセージは!?
熱い握手は!!?
“お~~い”と呼び止めるのも虚しく、急に神野先輩が鳴き声に向かって走り出した。
「ビワリー!!
てめぇ今日こそ捕まえるからな!!」
[ニャー!!]
「・・・良い度胸だ・・。」
[ニャー!!]