冬 -Domestic Violence-
え・・・会話してるの・・?
遠くに見えるネコと追いかけっこを始めた神野先輩の後ろ姿が、
あっという間に小さく・・
「あ!!そうだ小泉!!!!」
「・・・・?」
「1個伝えるの忘れてた!」
「・・・・・・・・・・?」
「【どういたしまして】!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「行っちゃいましたね・・・。
最後の“どういたしまして”って・・
ハルカさん何かあったんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・え!!!!?????」
「・・・・なに?」
「ハルカさん今・・笑いました!?」
「笑ってない。」
「いや絶対笑ったでしょ!?」
「・・笑ってない。」
「ちょ・・もう1回!もう1回!」
「しつこい。それと・・
いい加減名前で呼ぶのやめてくれる?」
「布団が吹っ飛んだ!」
「・・・・・。」
「チーターが池に落っこちーたー!」
「・・・・・・・・・・・・。」
「ロシアの殺し屋は恐ろしや!!」
「・・・・・プッ・・アハハハハ!」
冬 -Domestic Violence-
終