冬 -Domestic Violence-


刑事 成田イチロー
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「桜井課長!おはようございます!」


「おはよう。成田、昨夜用事あったみたいだったけど大丈夫だったか?」


「お陰様で・・連敗ストップしました!」


「・・連敗?なんの話?」


「あっいえ!とにかく、ムフフな夜を過ごしたので全然問題無いです!」



二日酔いも慣れればそれはもう一日酔いだ。

昨夜の乃木坂ガールの余韻に浸りつつ、

刑事課の上司、桜井課長に挨拶したところでアクビをこらえて席へ向かう。


昨日で取り掛かってた事件も一段落したし、

今日はうまいことみんなの目盗んで昼寝でも決め込んでやろうかなぁ~!



「ハルカさん、おは・・・。」

「おはよう。」


今日もオレが言い終わる前に食い気味で返された・・。


いつもオレより早く来ている隣の席の先輩・・噂の【鉄仮面ハルカ】は、

まだ始業前なのに、パソコンをカタカタして何かの文書を作成しているようだった。


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