冬 -Domestic Violence-
「それで、もうとっくに洗濯機回してるのに、
自分の汚れた作業着入れてきたんですよ!?ありえなくないですか!?」
「・・・・ん??」
いつの間にかリエの愚痴は永川主任から、
同棲している彼氏さんへと移っていて、
さっき店員さんが持ってきたはずのモスコミュールは再び空になっていた。
「伝票挟んでおきますね~。」
モスコミュールを持ってくる度に、
次々重なる会計伝票。
「・・・・・・。」
・・・ワリカンだったとしても・・
帰りに化粧水を買っておこうと思ったけど、明日にしようかな・・。