冬 -Domestic Violence-
「いらっしゃ・・え・・・?」
「え・・・・・・・?」
「・・・???
お知り合いですかぁ上原さーん?」
・・・・ウソ・・・?
扉を入った先、カウンターの向こうで包丁を研いでいた店員さんが私達を見て固まる。
それは・・私も同じだった・・・。
「・・う、上原さん?」
「・・中野さん・・・。」
白い調理帽、藍色の甚平、前掛け。
スーツ姿とはまた印象が変わったけど・・
この前のクルミの二次会・・・そこで出会った中野さんがそこに立っていた。