冬 -Domestic Violence-
“鉄仮面はバイクより速く走れる”
先輩に今度・・あの都市伝説はホントですって報告しよう・・。
「ハァハァ・・ハァハァ・・。」
「遅い。」
「ハァハァ・・ハァハァ・・
すんません・・・。」
ハルカさんに引っ張られるように、
あっという間に署に着くと、
息を整えながら、刑事課へと向か・・
「・・・・・・・?」
「・・・・・??」
その“声”に気付いたのはほぼ同時だった。
刑事課の扉に近づけば近づくほど、
聞き覚えのない男の大声が聞こえてくる。
いや・・大声というか・・
・・怒鳴り声・・?
「例の不審者が喚いてるんすかね!?」
「多分そうだろうね。」
早歩きで扉の前に着いた勢いそのままに・・・
“ガチャリ”