濡れた月
その時、視線の端に、車に乗った男が映った。


家族であった彼らを車に乗せ、静かに走り去ろうとしていた。


男はそれを見て微笑んでいる。

男は車に乗ったまま、満足そうに一瞥すると走り去って行った。





アイツは――――――――――――――――




アイツは――――――…



瀬波………和弘…………………

< 16 / 24 >

この作品をシェア

pagetop