新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
「いつか離れるかもしれない。けれど、そのためじゃない。結愛さんが私と一緒に寝たくないのだと、思っていたから」
いつか離れるかもしれない。
それを念頭に置いている彼に胸が痛くなる。
そして何度も繰り返される「結愛さんが私と一緒に寝たくないのだと」
私が、寝室のベッドで寝たくなかった理由……。
それは……。
「他の女性と愛し合った場所にいたくなかったというか、その、すみません、考えが子どもじみていますね」
恥ずかしくなっていると、省吾さんが私の腕を引いて自分の方へ引き寄せた。
「省吾、さん?」
「キスを、したい。今すぐに」
「え」