新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
一緒に眠れない 省吾side
彼女の了承を得ないまま、唇を重ねた。
何日かぶりのキスは胸の鼓動を速めるのには十分過ぎて、気持ちが余計に急いていく。
角度を変え、数度重ねてから、おでこを擦り合わせた。
「話せなくなってしまうと、分かっていたのに、ごめん。けれど、愛おしくて耐えられなかった。ベッドの話、それはヤキモチと受け止めていいですよね」
私の意見を聞いて、面食らった顔をした彼女が頬を染める。
ヤキモチを焼く程度には気にしてくれているのだと思うと、嬉しくて仕方がなかった。
「離れたくないな」
本音をこぼし、彼女の体に腕を回す。
「早く白石さんに認められる間柄になって、婚姻届を出しに行きたい」