新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
次の日には小椋さんに「やっと仲直りしたんですね」と言われた。
なにも報告はしていないのに、女性とは怖い生き物だ。
この日から毎日同じベッドで眠る。
キス以上はしないけれど、それでも彼女を腕に抱いて眠ると穏やかに眠れる気がした。
大都病院の勤務も増え、当直や夜間の日もあるが、できうる限りは同じベッドで眠った。
あれ以来、病院の夢は見ない。
夢を見る原因は、なんとなく心当たりがあった。
近々、産業医の方の仕事は減り、今にも増して大都病院の仕事の比重が大きくなる。
本格的に専属産業医になる道を模索しようか、迷い始めていた。
勤務医の仕事を減らし、最終的には産業医の仕事だけにした方が、変な夢も見なくなるかもしれない。