新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
先ほどのあられもない姿ではないものの、依然、胸元のボタンは開けられたまま。
驚いていると、留めているとばかり思っていた手首のボタンは外している最中だった。
「ど、どうして外しているんですか!」
再び、顔を手で覆って体ごと顔を背ける。
すると、背後から腕を回されてドキリとした。
「着ましたと、言っていないのに、見てきたのは結愛さんですけど?」
「意地悪言わないでください。だいたい、ボタン外しているじゃないですか」
「ええ。良かったら、結愛さんに外してもらいたい」
回された腕の手首は、片方だけボタンがされている。
ボタンの外れた袖口から覗く腕も、きっちりと閉じられた手首も、どちらからも男らしさを感じてしまって、どうにもいけない。