新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~

 夕方から予定していたディナーには行きたい旨を伝えてある。
 午前中に眠っただけでも十分と伝えたけれど、彼は頑なに譲らなかった。

 昼食は軽く食べ、無理はよくないと午後からもゆったり過ごした。

 そのおかげか、夕食は予定通りの場所で食べても大丈夫だろうとお許しが出た。
 全て私の体を慮る気持ちからくる彼の行動に、彼の優しさが心に沁みる。

 彼が連れて行ってくれるお店は、いつもさり気なくお洒落な高級店が多い。

 少し背伸びした服装を、この日のために選んである。
 紺色の光沢のあるワンピースは、上半身全体にレースがあしらってあるドレッシーなもの。


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