腹黒王子の初恋
はーっ。壁に頭をぶつけて、また大きくため息を吐いた。あの時は本当にどうかしていた。
こんなに自分をコントロールできなくなるなんて驚く。こんなに彼女のことが好きなんだと改めて気づかされた。
今思うとロクな恋愛してきてないなと思った。
小学校高学年のころには自分がモテると自覚していた。誕生日やバレンタインデーにはプレゼントをたくさんもらったし、告白もよくされた。でも、まだ男友達と遊ぶ方に興味があったからすべて断っていた。
それが変わったのは中学3年になったばかりの事。高校生の姉の友達が家に遊びに来た。その女が急に俺の部屋に来て誘惑してきた。そろそろ年頃だしそういうことに興味があった俺は特に断る理由もないので受け入れることにした。途中快楽を感じたが、終わってしまえばこんなもんかという感想だった。
簡単に初体験を済ませた後、中学、高校と色んな子と付き合うようになった。女の子はやわらかくてかわいい。適当に優しく接していればみんな満足する。このころから自分の魅力に気づき、女の子たちがどうすれば喜ぶのかが分かるようになっていた。とはいえ、自分なりには大事にしていたつもりだ。付き合った彼女がいれば浮気はしなかった。
でも、初めは素直でかわいかった彼女もだんだん嫉妬をしたりわがままになる。ちょっと他の女の子と話しただけでとやかく言われる。本当に私のことが好きなのかと問い詰められる。付き合ってる彼女が他の女の子に嫌がらせをされることもあった。それに彼氏がいるくせに俺に言い寄ってきて、その彼氏に絡まれたり。俺の周りには恋愛のごたごたばかりだった。
大学生にもなるとそんな恋愛のドロドロごたごたに嫌気がさして付き合うのをやめた。とはいえ欲求はあるため適当な相手と関係を持つようになった。いわゆる体だけの関係だ。幸い恵まれた容姿をしていたので街をあるけばしょっちゅう声をかけられた。そこで出会ったのが詩織だ。彼女は彼氏がいるくせに俺に声をかけてきた。お互い暇なときに会う。体だけの関係だから気を使う必要もなく楽だった。そんな関係が他にも何人かいた。
彼女たちはいわゆるセフレというやつだがこんなこと優芽ちゃんに言えるはずがない。特に詩織が優芽ちゃんといる時に声をかけて来るなんて、キスしているところを見られたなんて誤算すぎる。優芽ちゃんは俺が会社とオフと多少性格が違うことは気づいているようだが、これほど腹黒だとは思っていない。詩織はただの友人で俺のことが好きであの時は勝手にキスしてきた。そういうことにしておく。今後も言うつもりは毛頭ない。
今後も詩織のようにどこかで偶然出会って声をかけてきたら困る。携帯に残っている彼女たちの連絡先は全部消してブロックした。詩織にははっきりもう会わないし、会っても声をかけるなとはっきり言っておいた。彼女も俺を好きなわけじゃないからもう大丈夫だろう。
今まで本気の恋愛をしてこなかった。そんな俺が優芽ちゃんを前に自分をうまくコントロールできず失敗ばかりだ。これまでの相手たちはそれなりに経験があり慣れている子が多かった。優芽ちゃんは純粋すぎる。そんなかわいすぎる彼女を大切にしたい。彼女のペースに合わせてゆっくりと。
こんなに自分をコントロールできなくなるなんて驚く。こんなに彼女のことが好きなんだと改めて気づかされた。
今思うとロクな恋愛してきてないなと思った。
小学校高学年のころには自分がモテると自覚していた。誕生日やバレンタインデーにはプレゼントをたくさんもらったし、告白もよくされた。でも、まだ男友達と遊ぶ方に興味があったからすべて断っていた。
それが変わったのは中学3年になったばかりの事。高校生の姉の友達が家に遊びに来た。その女が急に俺の部屋に来て誘惑してきた。そろそろ年頃だしそういうことに興味があった俺は特に断る理由もないので受け入れることにした。途中快楽を感じたが、終わってしまえばこんなもんかという感想だった。
簡単に初体験を済ませた後、中学、高校と色んな子と付き合うようになった。女の子はやわらかくてかわいい。適当に優しく接していればみんな満足する。このころから自分の魅力に気づき、女の子たちがどうすれば喜ぶのかが分かるようになっていた。とはいえ、自分なりには大事にしていたつもりだ。付き合った彼女がいれば浮気はしなかった。
でも、初めは素直でかわいかった彼女もだんだん嫉妬をしたりわがままになる。ちょっと他の女の子と話しただけでとやかく言われる。本当に私のことが好きなのかと問い詰められる。付き合ってる彼女が他の女の子に嫌がらせをされることもあった。それに彼氏がいるくせに俺に言い寄ってきて、その彼氏に絡まれたり。俺の周りには恋愛のごたごたばかりだった。
大学生にもなるとそんな恋愛のドロドロごたごたに嫌気がさして付き合うのをやめた。とはいえ欲求はあるため適当な相手と関係を持つようになった。いわゆる体だけの関係だ。幸い恵まれた容姿をしていたので街をあるけばしょっちゅう声をかけられた。そこで出会ったのが詩織だ。彼女は彼氏がいるくせに俺に声をかけてきた。お互い暇なときに会う。体だけの関係だから気を使う必要もなく楽だった。そんな関係が他にも何人かいた。
彼女たちはいわゆるセフレというやつだがこんなこと優芽ちゃんに言えるはずがない。特に詩織が優芽ちゃんといる時に声をかけて来るなんて、キスしているところを見られたなんて誤算すぎる。優芽ちゃんは俺が会社とオフと多少性格が違うことは気づいているようだが、これほど腹黒だとは思っていない。詩織はただの友人で俺のことが好きであの時は勝手にキスしてきた。そういうことにしておく。今後も言うつもりは毛頭ない。
今後も詩織のようにどこかで偶然出会って声をかけてきたら困る。携帯に残っている彼女たちの連絡先は全部消してブロックした。詩織にははっきりもう会わないし、会っても声をかけるなとはっきり言っておいた。彼女も俺を好きなわけじゃないからもう大丈夫だろう。
今まで本気の恋愛をしてこなかった。そんな俺が優芽ちゃんを前に自分をうまくコントロールできず失敗ばかりだ。これまでの相手たちはそれなりに経験があり慣れている子が多かった。優芽ちゃんは純粋すぎる。そんなかわいすぎる彼女を大切にしたい。彼女のペースに合わせてゆっくりと。