腹黒王子の初恋
「あ~おいしかった!」
優芽ちゃんが肩にもたれてきた。
「ね。全部おいしかった。ありがとうございます。」
「ふふっ。まだ食べれそうだけど。今度一緒にここ行ってみよう。お店もかわいいんだよ。」
「へー。行きたい。」
当たり前のように次の約束を考えている優芽ちゃんに愛しさを感じる。優芽ちゃんは俺の返事を聞いて柔らかく微笑む。近い…カーペットに座った状態でぴったりくっついている。手は俺の膝の上。実は優芽ちゃんは距離が近い。それによく触れてくる。最初は誘われているのかと勘違いした。どうやら優芽ちゃんは心を許すと距離感がむちゃくちゃ変わる。だから辻先輩と優芽ちゃんが仲が良すぎて嫉妬しまくった。今は俺に心を許してくれてているんだと思えて嬉しいけれど、複雑だ。自分からどんどん触ってくるのに俺から触るとすごく驚いて緊張される。
ふと静かな優芽ちゃんを見ると無表情で窓の外を見ていた。
「ちょっと。また妄想してますね。」
「うっ。」
図星のようだ。こっちはいろいろと考えちゃってるってのに呑気に妄想?悔しくて優芽ちゃんをカーペットに押し倒した。
「男の部屋にいるってのにずいぶん余裕ですね。」
「えっ......」
大きな目をまんまるにして見つめられた。優芽ちゃんは状況を把握すると少しずつ顔が赤くなった。俺はニヤリと笑った。
「やっと意識した。あんまり無防備な態度とってるとイタズラしますよ~。」
赤くなったほっぺにちゅっとキスをした。暴走しないようにこれだけで終えて、起き上がろうとしたら、袖を引っ張られた。
「...ほっぺだけ?」
目を潤ませて見上げられた。え?これは...優芽ちゃんの言っている意味を考えたら心臓が激しく動き出した。恐る恐る唇に触れた。
「...ん」
優芽ちゃんの口から甘い声が漏れる。間違っていなかったようだ。暴走しそうになるのを押さえながらゆっくりついばむように何度も軽く触れた。ああ。ヤバい。久しぶりに触れた。やっぱり優芽ちゃんの唇は甘い。前回の失敗に大後悔した俺は怖くて唇に触れることができないでいた。
「優芽ちゃんを大事にしたい。嫌がることは絶対にしないから、嫌だったら言って?」
優芽ちゃんは見つめながら微かにうなずいた。その様子を確認して軽く唇に触れる。それからゆっくり舌先を入れた。ぴくっと反応はあったが受け入れてくれた。ゆっくり優しく口内を味わう。ああ。たまらない。
「…んっ…ぁ…っ…」
少しずつ優芽ちゃんの息が乱れてくる。甘い声に意識を持って行かれそうになるががんばって耐える。そんな時。
「…ぁっ…ゆ...うきゅん...んっ」
名前を呼ぶ声が。それを聞いた瞬間何かが崩れた。ああ。これは反則だろ。今までの苦労は簡単に崩れた。
「......んっ…ぁ…」
「...はっ...ぁ…っ」
いやらしい水音と二人の乱れた息遣いが聞こえる。
つつつっと指を動かした。つるつるすべすべ。ゆめちゃんの肌はあったかく気持ちいい。
「...あのっ…ふづき...くん?」
え。名字に戻ったのかよと思った所ではっと気づいた。俺の手が優芽ちゃんの服の中にっ。無意識だった。完全に。
「あっ…ごめ…嫌?」
「嫌じゃないけど…恥ずかしい」
真っ赤にして顔を隠す彼女を見て俺はぐっと声を漏らした。こういう態度が俺を煽ってるのを知らないんだろうな。
「じゃ、ちょっとだけ...」
優芽ちゃんの様子を確認しながら指を動かす。優芽ちゃんの形を確認するようにゆっくり動く右手。これ以上上に行ってもいいのだろうか。ブラの間に手を入れるとぴくっと優芽ちゃんが反応した。柔らかい部分には触れずに心臓の上を人差し指がなぞる。ものすごくドキドキしていた。こんなに早く動く心音がたまらなく愛しい。俺を受け入れようとがんばってくれている。
そこからつつつっと右に移動させると柔らかい胸に触れた。人差し指だけで胸の下の方をなぞる。ああ。このままむちゃくちゃに揉みまくってその敏感なところを口に入れたい衝動にかられたがかろうじて残る理性で一生懸命に止めた。もう以前の失敗はしない。
服から手を抜き優芽ちゃんを起こして抱き締めた。自分の心臓の音が聞こえる。
「優芽ちゃん、大好き」
「うん。私も。」
ぎゅっと抱き締め返してくれる。
「少しずつ慣らしていきましょうね。」
「うん。」
再び軽くキスをした。
優芽ちゃんが愛しすぎておかしくなりそうだ。こんな感情は初めてでとまどう。どのように接すればいいのか日々悩む。大事にしたい。ずっとずっと大事にしたい。
この先優芽ちゃんが慣れるまでどのくらいかかるのだろうか。果てしない道のりを感じて気が遠くなる。どうか早く慣れてくれますように。でも、今はこの俺の初めての恋を楽しみたい。甘い拷問も悪くない。
俺は腕の中の最愛な人を思いそっと微笑んだ。
優芽ちゃんが肩にもたれてきた。
「ね。全部おいしかった。ありがとうございます。」
「ふふっ。まだ食べれそうだけど。今度一緒にここ行ってみよう。お店もかわいいんだよ。」
「へー。行きたい。」
当たり前のように次の約束を考えている優芽ちゃんに愛しさを感じる。優芽ちゃんは俺の返事を聞いて柔らかく微笑む。近い…カーペットに座った状態でぴったりくっついている。手は俺の膝の上。実は優芽ちゃんは距離が近い。それによく触れてくる。最初は誘われているのかと勘違いした。どうやら優芽ちゃんは心を許すと距離感がむちゃくちゃ変わる。だから辻先輩と優芽ちゃんが仲が良すぎて嫉妬しまくった。今は俺に心を許してくれてているんだと思えて嬉しいけれど、複雑だ。自分からどんどん触ってくるのに俺から触るとすごく驚いて緊張される。
ふと静かな優芽ちゃんを見ると無表情で窓の外を見ていた。
「ちょっと。また妄想してますね。」
「うっ。」
図星のようだ。こっちはいろいろと考えちゃってるってのに呑気に妄想?悔しくて優芽ちゃんをカーペットに押し倒した。
「男の部屋にいるってのにずいぶん余裕ですね。」
「えっ......」
大きな目をまんまるにして見つめられた。優芽ちゃんは状況を把握すると少しずつ顔が赤くなった。俺はニヤリと笑った。
「やっと意識した。あんまり無防備な態度とってるとイタズラしますよ~。」
赤くなったほっぺにちゅっとキスをした。暴走しないようにこれだけで終えて、起き上がろうとしたら、袖を引っ張られた。
「...ほっぺだけ?」
目を潤ませて見上げられた。え?これは...優芽ちゃんの言っている意味を考えたら心臓が激しく動き出した。恐る恐る唇に触れた。
「...ん」
優芽ちゃんの口から甘い声が漏れる。間違っていなかったようだ。暴走しそうになるのを押さえながらゆっくりついばむように何度も軽く触れた。ああ。ヤバい。久しぶりに触れた。やっぱり優芽ちゃんの唇は甘い。前回の失敗に大後悔した俺は怖くて唇に触れることができないでいた。
「優芽ちゃんを大事にしたい。嫌がることは絶対にしないから、嫌だったら言って?」
優芽ちゃんは見つめながら微かにうなずいた。その様子を確認して軽く唇に触れる。それからゆっくり舌先を入れた。ぴくっと反応はあったが受け入れてくれた。ゆっくり優しく口内を味わう。ああ。たまらない。
「…んっ…ぁ…っ…」
少しずつ優芽ちゃんの息が乱れてくる。甘い声に意識を持って行かれそうになるががんばって耐える。そんな時。
「…ぁっ…ゆ...うきゅん...んっ」
名前を呼ぶ声が。それを聞いた瞬間何かが崩れた。ああ。これは反則だろ。今までの苦労は簡単に崩れた。
「......んっ…ぁ…」
「...はっ...ぁ…っ」
いやらしい水音と二人の乱れた息遣いが聞こえる。
つつつっと指を動かした。つるつるすべすべ。ゆめちゃんの肌はあったかく気持ちいい。
「...あのっ…ふづき...くん?」
え。名字に戻ったのかよと思った所ではっと気づいた。俺の手が優芽ちゃんの服の中にっ。無意識だった。完全に。
「あっ…ごめ…嫌?」
「嫌じゃないけど…恥ずかしい」
真っ赤にして顔を隠す彼女を見て俺はぐっと声を漏らした。こういう態度が俺を煽ってるのを知らないんだろうな。
「じゃ、ちょっとだけ...」
優芽ちゃんの様子を確認しながら指を動かす。優芽ちゃんの形を確認するようにゆっくり動く右手。これ以上上に行ってもいいのだろうか。ブラの間に手を入れるとぴくっと優芽ちゃんが反応した。柔らかい部分には触れずに心臓の上を人差し指がなぞる。ものすごくドキドキしていた。こんなに早く動く心音がたまらなく愛しい。俺を受け入れようとがんばってくれている。
そこからつつつっと右に移動させると柔らかい胸に触れた。人差し指だけで胸の下の方をなぞる。ああ。このままむちゃくちゃに揉みまくってその敏感なところを口に入れたい衝動にかられたがかろうじて残る理性で一生懸命に止めた。もう以前の失敗はしない。
服から手を抜き優芽ちゃんを起こして抱き締めた。自分の心臓の音が聞こえる。
「優芽ちゃん、大好き」
「うん。私も。」
ぎゅっと抱き締め返してくれる。
「少しずつ慣らしていきましょうね。」
「うん。」
再び軽くキスをした。
優芽ちゃんが愛しすぎておかしくなりそうだ。こんな感情は初めてでとまどう。どのように接すればいいのか日々悩む。大事にしたい。ずっとずっと大事にしたい。
この先優芽ちゃんが慣れるまでどのくらいかかるのだろうか。果てしない道のりを感じて気が遠くなる。どうか早く慣れてくれますように。でも、今はこの俺の初めての恋を楽しみたい。甘い拷問も悪くない。
俺は腕の中の最愛な人を思いそっと微笑んだ。